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February 11, 2005 Friday 

推理小説

秦建日子 河出書房新社

タイミングが悪かった。「キッチリした本格推理小説が読みたいなぁ」と思っているときに読むべきではなかったかも知れない。タイトルが『推理小説』だったので買ってみたのだが、本格ではありませんでした。

著者はドラマの脚本家だと言うので、ドラマとして作り替えたら面白いのかも。キャラクターはけっこう魅力的だし、所謂「劇場型犯罪」っぽいし。

入れ子構造(と言っていいのか)になっている部分は、特に新しい工夫は感じられなかった。っていうか、これってトリックあるんですか? 仕掛けは大仰だけど、広げた風呂敷が畳みきれていない印象が拭えない。
本の厚みの割に改行や空白が多く、あっという間に読み終わってしまったのが少々不満である。…ノベルズで読みたかったな。

ISBN4-309-01686-3 ¥1600+税

投稿者 Miyuki Noma : 07:27