A.1 予定はありません。実は私自身が『結婚式』というイベントに執着していないため、自分でも挙式は行っていません。香月と大地というキャラクターは、私と同じような考え方の持ち主だと思っていますので、おそらく普通の式は挙げないでしょう。もちろん、どうしても二人の結婚式を舞台にする必要がある事件を描きたくなった場合は、その限りではありません。

 A.2 まだ設定していません。将来的に登場する可能性は大いにあります。「日向子の友達として出して欲しい」というご要望をたくさんいただきますが、出すからにはちょい役で終わらせたくありませんので、じっくり考えてからにしたいと思います。
【補足：2003年10月】秋田書店のミステリーボニータ7月号で、美女の妹『可憐』という新キャラクターが登場しました。このように、今後、新しい身内(笑)が登場する可能性は大です。

 A.3 それをやるのは「パズルゲーム★はいすくーる」の最終回の時ではないかと思っています。まだこのシリーズを終わらせる予定はありませんので、いつ描くかは完全に未定です。

 A.4 現在のところありません。続きを望んでくださるのはとてもありがたいのですが、このシリーズを続けるには相当の専門知識を要求されます。雑誌掲載時に気象庁をはじめ、多くの方にご協力いただきましたが、定期的に掲載できない今、その協力をお願いするのは難しい状況です。
また、現在「アトモスフィア」はコミックス2冊分を合わせてすでに文庫化されておりますので、新しく描いてもコミックスに収録できない恐れがあります。なるべくなら未収録のまま浮いてしまう作品は描きたくない、というのが私の本音です。

【補足：2003年10月】2003年8月、秋田書店のミステリーボニータ増刊『あの名作ミステリが新作で読める』に、「アトモスフィア」の続編が掲載されました。編集部サイドの強い要請によって実現したものです。この作中で、主人公の葵は、気象予報士となり、稲見と同じウェザーアイ社に勤務しています。この話の続編を描くかどうかはまだ未定です。何か動きが有り次第お知らせします。

【補足：2006年7月】お知らせするのをうっかりしていましたが、秋田書店のボニータコミックスαから発売されている「cat's-paw」に、「アトモスフィア」の続編が収録されています。雑誌でご覧いただけなかった方は、ぜひこちらをよろしくお願いいたします。

 A.5 大変申し訳ありませんが、現在のところ予定はありません。これは私側の事情になりますが、「Joker」が別冊花とゆめに掲載当時、既存のシリーズに比べてアンケート成績があまり芳しくありませんでした。雑誌側は、人気のないシリーズを続けて掲載させてくれることはありませんので、事実上の打ち切りです。でも、あまりにも中途半端で終わっていますので、いつかリベンジをと野望は持っています。

 A.6 予定はありません。日向子が幼いときの話は、現在『パズルゲーム★エンジェル』のみです。これが掲載されて以来、「続きは？」というご要望が多くなっていますが、実はこれは予想外の反応でした。私としては、これは「日向子最初の事件」というニュアンスで描いたつもりだったのですが、読者の方は「香月と大地の子育て時代が見たい」というお気持ちが強かったようです。
私の読者には現在子育て中という女性の方が多いので、それはよくわかるのですが、私は『育児漫画』を描こうとは思っていません。その理由は、出産を経験した女性漫画家の多くが育児漫画へと作品を移行させていくことに対して、少々残念な気持ちを持っているからです。
もちろん、女性にとって子育てというのは一大事業であり、その経験を作品にしたくなるのは理解できます。同じ経験をした読者の共感も得られるでしょう。しかし、私の漫画家としてのアイデンティティはあくまでもミステリにありますので、それに甘んじたくないというのが本音です。
これと同じ理由で、『シルキー』掲載中の「ライナスの子守歌」も、自分では作画をせずに原作提供のみに留めています。

 A.7 白泉社のHC（花とゆめコミックス）から出ている「パズルゲーム★はいすくーる」は、34巻で終了しています。この続きは、秋田書店のボニータコミックスαで、「新・パズルゲーム★はいすくーる」として刊行されています。（2006年6月3日現在、3巻まで発売中。4巻は2006年8月発売の予定です）はいすくーる編の新作が載っていますので、ぜひそちらでお楽しみください。
なお、白泉社からの文庫版「パズルゲーム★はいすくーる」は続刊中です。